アーロンチェアリマスタードを購入する際、「ライトやクラシックもあるけど、どっちがいいのだろう?」と悩みました。
費用としてはアーロンチェアリマスタードが最も高いため、ライトやクラシックが必要な機能を備えていれば、そっちを選びたいと考えていました。
しかし実際にアーロンチェアライトやアーロンチェアクラシックのスペックを調べていると、やはりリマスタードにすべきだという結論に至りました。
というのも費用は高くなってしまいますが、アーロンチェアに求めるものを備えているのはリマスタードしかないと感じたからです。
この記事では、アーロンチェアライトやクラシックをおすすめしない理由を解説。そのうえで、「リマスタード、ライト、クラシック」の3種類それぞれの違いについて解説したいと思います。
アーロンチェアの種類
アーロンチェアには、以下の3つの種類があります。
- リマスタード
- ライト
- クラシック(旧モデル)
現在公式サイトで販売されているのは「リマスタード」と「ライト」の2種類のみ。旧モデルであるクラシックは、メルカリ等で中古品を購入できはするものの新品は手に入らない状態となっています。
私が愛用しているのは「アーロンチェアリマスタード」ですが、アーロンチェアライトや旧モデルのアーロンチェアクラシックも優秀なワークチェアだと思っています。
しかし、アーロンチェアリマスタード以外の2つのモデルはわざわざ購入しなくても良いと感じています。なぜそのように言えるのか、ここからは「アーロンチェアライトをおすすめしない理由」と「アーロンチェアクラシックをおすすめしない理由」を順番に見ていきたいと思います。
アーロンチェアライトをおすすめしない理由
アーロンチェアリマスタードとライトの大きな違いは「仙骨+腰のサポートが受けられるか」と「前傾チルトの有無」の2点です。
そして以下の理由から、アーロンチェアライトは買いではないかなと思っています。
- 腰のサポートを受けられない(サポートが仙骨のみになる)
- 前傾チルトがない
アーロンチェアライトは腰のサポートが弱い
アーロンチェアの良いところは、「腰がラク」で「前傾チルトが使えること」の2点だと思っています。とくに腰のサポートに関しては、「仙骨」と「腰」をサポートできるチェアは他になく、最大のメリットです。
一方、アーロンチェアライトは「仙骨サポート」はあるものの「腰」のサポートはありません。
またアーロンチェアライトには「前傾チルトが搭載されていない」のも大きなデメリットです。
アーロンチェアライトには、前傾チルトがない
アーロンチェアは、前傾チルトを使うことで前傾姿勢での作業をラクにできます。
前傾チルトが搭載されていない椅子で前傾姿勢を取ろうとすると、身体に負担がかかり生産性に影響が生じます。
アーロンチェアリマスタード(やクラシック)であれば、前傾時に座面が少し倒れるようになっているため、身体への負担が軽減されます。そのためパソコンで集中的にタイピングしたい場合や、ノートを取りたいときなどに快適です。
アーロンチェアライトが向いている人
アーロンチェアライトには、前傾チルトが搭載されておらず、腰のサポート設けられたないことから、個人的にはおすすめしません。
リマスタードに比べると、10万円ほど安く購入できますが、高級チェアの購入目的(腰をラクにする、生産性を改善する)を叶えられない可能性があるためです。
ただし、椅子に頼らなくても元々姿勢がよく、前傾姿勢にならない方(ノートを取ったり、パソコン作業をめったにしない方)であれば、アーロンチェアライトでも十分だと思います。(ただその場合、アーロンチェアではなく、普通の椅子を選んでもいいのではと思います)。
一方、「腰をラクにしたい」×「 前傾チルトを使いたい」方は、アーロンチェアライトでは要件を満たせないため、購入はおすすめできません。
アーロンチェアクラシック(旧モデル)をおすすめしない理由
アーロンチェアリマスタードとクラシックの違いは、最大の違いは仙骨のみ支えるか、仙骨と腰椎を支えるかの点です。
アーロンチェアクラシックであれば、前傾チルトは使えますし、腰のサポートも多少受けられます。
それでもアーロンチェアクラシックをおすすめしないのは、以下の理由からです。
- 腰のサポートが弱い
- 耐久性(座面のはりなど)に懸念がある
- 購入後のサポートに懸念がある(買い直しになると割高)
アーロンチェアクラシックは腰のサポートが弱い
アーロンチェアは、腰のサポートに関する評判の良いオフィスチェアです。しかし旧モデルでは「仙骨のみのサポート」となっており、最新モデルに比べてると腰のサポートは弱いと言わざるを得ません。
もともとアーロンチェアは、ランバーサポート(腰あて)で腰をサポートする椅子を提供していました。
その後、腰当てで腰を支えるより、仙骨を立てられるようにサポートした方がいいとの判断からか、腰当ての代わりに、仙骨サポート(ポスチャーフィット)が導入されました。
そして最新のアーロンチェアリマスタードで改良されたポスチャーフィットSLでは、仙骨(Sacrum)と腰椎(Lumbar)の両方をサポートできるように作られています。
あくまで推測ですがこのようにバージョンアップされたのは、「仙骨のサポート」は「その他の腰のサポートに比べて良いものの、やっぱり腰のサポートも欲しい」となったのではないかと思っています。
そのため腰のサポートを受けたい、姿勢を改善したいという方には、ライトやクラシックよりもリマスタードがおすすめです。
アーロンチェアクラシックは耐久性(座面のはりなど)に懸念がある
二つ目の懸念点は、新品が購入できないことです。
アーロンチェアリマスタードが発売されたのは、2017年。クラシックが販売されていたのはそれ以前。現在、新品は販売されていません。
つまり、状態が良いものでもすでに5年の使用歴があることになります。
使用頻度にもよりますが5年も使っていると座面の張りが弱くなっている可能性があります。
また、前の持ち主の座るクセによっては、左右のどちらかだけハリが弱くなっていることも考えられます。
中古品を見ていると、「状態がいい」とされている中古品もありますが、素人目線だと本当に良いのか判断できません。
そのような背景から、購入してから失敗に気づく可能性もあることが懸念点です。
【補足】アーロンチェアリマスタードの座面について
アーロンチェアリマスタードでは、座る部分がアップデートされています。
私は旧モデルを使ったことがないため、比較できませんが、選ぶ理由になる程ではないかと思っています。
どちらかと言うと、今からアーロンチェアクラシックを購入すると、中古品になってしまうので、座面の張りが十分かの方が懸念点です。
と言うのも座面が下手っていると、お尻が疲れてしまうからです。お尻が疲れると、頻繁に座り直したくなったり、体重を左右のどちらに預けたくなったりします。その結果、姿勢が悪くなり、生産性が下がります(あと、純粋に身体に負担がかかります)。
(ちなみにリマスタードは、座面の位置によってハリが異なることから疲れにくくなっているようです)
リマスタードの座面がクラシックに比べて、特別優れているわけではありませんが、中古品は懸念が残るのであんまりおすすめはしません。
アーロンチェアクラシックは購入後のサポートに懸念がある
最後に、中古品は公式のサポートを受けられないこともデメリットです。
アーロンチェアの魅力の一つは12年のサポートが受けられることです。
過去(クラシックの時代)には、ランバーサポートからポスチャーフットへの交換に対応していました。
せっかくの長期サポートが受けられなくなること、もし壊れてしまったら、買い直さなければならず、割高になってしまうことなどを考えると、なかなかのデメリットだと思っています。
アーロンチェアの選び方(ライト、クラシック、リマスタード)
ここまでのことをまとめると、アーロンチェアの種類で迷っている方は、以下を参考に種類を選んでいただければと思います。
選び方 | おすすめの椅子 | 理由 |
---|---|---|
前傾できる椅子が良い方 | ◎:リマスタード ✕:ライト △:クラシック |
クラシック(旧モデル)は、座面のハリが不安。ライトは前傾できない。 |
腰がラクな椅子が良い方 | ◎:リマスタード ◯:ライト △:クラシック |
ライトは仙骨のみ。サポート力を求めるならリマスタード。 |
また費用を押さえたい方の場合、クラシック(旧モデル)で手を打ちたくなると思います。ただやっぱり座面のハリが気になることと、もし購入に失敗したときに、買い直すとなると割高になってしまいます。(そして中古品と言えど、他の椅子と比べて安くありません)
そのような背景から、クラシックを選ぶくらいであれば、ちょっと頑張ってリマスタードやライトを選んだほうが良いと思っています。これらのモデルの場合、最悪元値の7割くらいの売値で売却もできます。ただ、クラシックのモデルとなると売れない可能性もでてきます。
正直、ワークチェアでは前傾姿勢があったほうが絶対に良いです。(ほとんどのオフィスチェアが重心が後ろに作られていることから、前傾時にかなり負担がかかる)
そのため、ライトやクラシックに予算を使うのであれば、ちょっと我慢して貯金してからリマスタードを手に入れてもらった方が満足すると思います。
椅子は一度購入すると、買い替えるときに元の椅子を売るなど、処分しなければなりません。費用も時間もかかるので、できれば最初から良いものを1代選ぶ方が無駄がありません。(幸い、アーロンチェアであれば10年使えますしね)
アーロンチェアリマスタードの種類(ゲーミングチェアの違い)
最後に、アーロンチェアリマスタードの種類についても見ておきます。アーロンチェアで検索すると「フル装備」といったキーワードが見られます。
そのため、カスタマイズ要素があるのかな?と思っていたのですが、結論、ありません。
アーロンチェアリマスタードの場合、いわゆるフル装備モデルのみの販売となります。注意点として、アーロンチェアにはフル装備モデルでも、ヘッドレストやフットレストはありません。これはアーロンチェアはあくまで、作業するための椅子だからだと思います。
ヘッドレストに関しては、Amazonで非公式ながらクオリティの良さそうなヘッドレストも売られています(高いけど)。個人的に必要ないのでは?と思いますが、もしヘッドレストがどうしても欲しい人は、外付けで対応しても良いでしょう。
ちなみにアーロンチェアライトには、カスタマイズ要素があります。
ゲーミングチェアモデル
アーロンチェアリマスタードには、ゲーミングチェアモデルがあります。
結論、スペックに違いはなく、黒に統一されたモデルというだけです。Sサイズがないため、Sサイズを選びたい方は検討外になると思いますが、その他、作業環境における違いはありません。
通常時の料金は、ほかモデルより若干高いのですが(なんで?)、ゲーミングチェアフェアで購入すれば、他のモデルよりも安く購入できます。なので、色にはこだわらない方は、ゲーミングチェアフェアでゲーミングチェアモデルを購入するのがおすすめです。(私はそうしました)。
まとめ
アーロンチェアの種類について見てきました。
「腰をラクにしたい」×「前傾チルトを使いたい」のであれば、アーロンチェアリマスタードがおすすめです。
前傾チルトが搭載されているのは、アーロンチェアリマスタードとアーロンチェアクラシックのみ。アーロンチェアライトには前傾チルトが搭載されていないので、注意しましょう。
またクラシックやライトは、仙骨のみのサポートになる点がデメリットです。
仙骨のサポートをしてくれる椅子は限られているため、仙骨サポートだけを求めるのであれば、アーロンチェアライトやアーロンチェアクラシックでも十分だと思います。ただ、「腰をラクにする」といった期待をもって椅子を探しているのであれば、どちらの恩恵も享受できるに越したことはないと思っています。
またクラシックについては購入できる中古品が古いものになるため、座面のハリなどに懸念がのこります。
そのような背景から、予算が許せば、リマスタード。予算がないけれど、前傾姿勢を取る方や、腰のサポートで選びたい方は、ちょっと貯金してからリマスタードを購入するのがおすすめです。
購入時は、色にこだわらなければ、ゲーミングチェアフェアで黒モデルを。Sサイズを選びたい方や、色にこだわりたい方は、楽天スーパーセールやアマゾンプライムデーでの購入がお得です。(公式店舗または正規代理店からの購入でなければ、保証を受けられないので、かならず確認してから購入してくださいね)
※楽天市場には、正規代理店とそうじゃないお店があります。VanillaまたはThe Chair Shopなど正規代理店から選びましょう。なお、The Chair Shopは、大阪などに店舗もあるので、お店を見て判断することも可能です。↓はThe Chair ShopのURLです。
|