MX ERGOと言えば、ロジクールの2大ハイエンドマウスです。
とくに、「楽な姿勢でマウス操作ができる」と評判で、肩こりに悩む僕にとって救世主となり得るかも?と思っていました。
レビュー記事やレビュー動画も多く、軒並み高評価。もう一方のMX master 3と比べてもMX ERGOを推している人が多い印象です。
そんな背景もあり、おおいに期待していたのですが、マイベストマウスとは言えないなーというのが正直な感想です。
買い換えたいような不満があるわけではありません。ただもし潰れたら迷わず買い直すMX KEY miniに対して、MX ERGOは、「次はMX master 3を試そう」と思っています。
なのでこの記事では、
- そもそもなぜMX ERGOを選んだのか(選定基準)
- MX ERGOがMY BESTとならなかった理由
- とはいえMX ERGOの良いところ
- その他細かな気になる不満点
について見ていきたいと思います。
そもそもなぜMX ERGOを選んだのか(選定基準)
そもそも僕がマウスを購入しようと思ったのは、WindowsとMacを併用するようになり、とくにWindowsでの生産性を高めたいと思ったからです。
Macについては、ショートカットキーとトラックパッドを使うことで生産性の問題はとくに感じていませんでした。(マウスを購入してから思いますが、「ショートカットキー+トラックパッド」の方が、マウスを使うより早いです)
一方Windowsでは、会社支給の安いマウスを使っていましたが、とくに下記のような課題を感じていました。
- 横スクロールが致命的にしにくい
- 縦スクローもMacに比べてしんどい
- 戻ると進むボタンくらいほしい
またWindowsとMacでそれぞれマウスあるの邪魔だなとも感じていたので、トラックパッドを手放し、1つのマウスに統一することを目論見ました。
なので選ぶ基準として次の4つに決めました。
- 横スクロールができること(必須)
- 戻ると進むが使えること
- 縦スクロールが快適なこと(できれば)
- 疲れにくいこと(できれば)
その際、MX maseter 3と比較し、いろんなレビューを参考に、MX ERGOを選びました。
MX ERGOがMY BESTとならなかった理由
致命的な欠陥があるわけではありませんが、MX ERGOがMY BESTとならなかった理由は、思ったほどマウス操作が楽にならなかったからです。
正直、他の観点で言うと、MX master 3が圧勝なんですよね。
例えば、
- 横スクロールや縦スクロールのしやすさ
- 割り当てられるコマンドの数
- ボタンの位置
などの側面は、本当にMX maser 3が勝っています。
そして実際にMX ERGOを使ってみたんですが、あんまり楽に感じませんでした。
たしかに、握り心地については、本当に最高です。いい角度だなと思います。
ただ肩こりが軽減されたか?で考えると、全くそんなことはありませんでした。
むしろ肩の位置を固定して、親指だけで操作することになるので、個人的には通常のマウスよりも疲れを感じました。
なのでもし身体の負担を軽減したいからと思っている方は、
- そもそもMX ERGOを知る前から身体の負担に悩まされていたか?
- 身体の負担は右半分だけだったか?
をよく検討してから購入することをおすすめします。
それから作業スペースが狭くてもOK!とありますが、実はMX MASETER 3Sも、マウスの感度が良いのでそんなにスペースいりません。
とは言え、冒頭にもお伝えしたように、今のところ乗り換えようとは思っていません。
というのも期待は外れましたが、マウスとしての機能や操作性は、いい感じだからです。
(※2024年現在は乗り換えてMX Master 3を使っています)
MX ERGOの、良いところ
MX ERGOを使ってみて、良いと感じたのは次の5つです。
水平スクロールはやっぱりいい!
水平スクロールには大変満足しています。エクセルを中心とした横スクロールが必要な作業がとにかく快適です。
MX master 3の実機も触ってみましたが、案外で水平スクロールに関する差はないかなと思ってます。
これはMX ERGOの水平スクロールが素晴らしいわけではなく、MX master 3の水平スクロールが見た目よりも普通だったからです。
スクロールのしやすさで比べると、トラックパッドの滑らかな動きには敵いませんね。
縦スクロールも悪くない
レビュー記事を読んでいると、
- ホイールがチープ
- MX MASTER 3Sのほうが優秀
と、大きな問題があるような書かれ方をされていることがあります。
たしかにMX MASTER 3Sの目玉機能であるフリースピン(下から上まで一気にいける機能)はできませんが、安いマウスに比べると快適でした。
MX MASTER 3Sもトラックパッドに及ばないので、スクロールの快適さを重視するならトラックパッド1択です。
ただ、WindowsもMacも使用していて、長いページをよくスクロールする方には、MX MASTER 3Sを選んでもいいと思います。
MX ERGOのスクロールは、トラックパッドやMX MASTER 3Sに比べると、劣ってしまいます。それでも、標準的なマウスと比べるとホイールの質は高いです。
ボールはスムーズに動く
実は以前に、エレコムの4,000円ほどのトラックボールマウスを試したことがありました。
ただボールの周りが悪くて、起きたいところにポインターが動かせないことから使用しなくなっていましたが、MX ERGOのトラックボールは快適で、この点は流石だなと思いました。
持ち手は超楽
いろんなレビューにありましたが、マウスに手を置いたときのフィット感は文句なし。
自然に持てるような角度に設計されています。
手を置いてた方が楽いう意見も見られますが、その通りだなと思います。
角度も2段階で変えられるので、普通のマウスのような高さで操作したい人も違和感なく使用できます。
ボタンの割り当てを設定できるのはGOOD(めちゃくちゃ簡単)
MX ERGOでは、6つのキーにショートカットを割り当てられます。
戻る、進む、デスクトップの移動、タブの移動、コピー&ペーストなど、頻繁に使うショートカットをワンクリックでできるのは、悪くありません。
最適化するためには、ロジクールオプション+でカスタマイズしなければならないので若干面倒です。
「ソフトウェアをダウンロードして、ボタンに割り当てられる」なんて言われても、初心者にはちょっと敷居が高いですよね。
ただ、重い腰を上げてロジクールオプション+”を使ってみたところ、インストールもカスタマイズもめちゃくちゃ簡単でした。
僕の場合、左右のクリックボタンしかないマウスとトラックパッドしか使ってこなかったので、正直使いこなしてはいません。
それでも、使い慣れたら作業の効率化に役立つことは間違いありません。
その他小さな不満や、購入前に気になったペアリングについて
ここまでMX ERGOの良いところと、マイベストにはならなかった理由を見てきました。
マイベストにならなかったのは、思っていたほど操作性が楽にならなかったからですが、その他の部分では満足していることもあり、しばらく乗り換える予定はありません。
一方、乗り換えるほどではないけど、気になった小さな不満は他にもいくつかあります。
購入を後悔しないよう、最後に下記3つの不満点と、購入前に気になっていた「ペアリング問題」についてお伝えしてこの記事を終わりたいと思います。
進むボタンは押しにくい
手の大きさにもよりますが、よっぽど大きな手でなければ、普通に手を置くと進むボタンに手が届きません。
なので進むボタンはちょっと押しにくく、使う時は手を少しずらして押しています。
とは言え、そもそもあまり進む戻るを使わないので、大きな負担にはなっていませんが、多用している方はギャップを感じる可能性があります。
重くて持ち運びには向かいない
重さは262g。
MX ERGOは特殊な形をしているので、持ち運ぶには専用ケースも必要です。カバーの重さは、約100gなので、小さなペットボトル1本分より重たい計算です。
元々、持ち運んで家と職場の両方で使おうと思っていましたが、持ち運ばず職場では支給された安いマウスを使っています。
MX KEYS mini KX700GRのキーボードは、会社にもちょっとしたカフェにも持ち運んでいることを考えると、満足度はほどほどと言うの伝わるのではないでしょうか。
タイプCじゃない
最後に、対応している充電ケーブルがタイプCではありません。
一回充電すれば、半年ほど充電不要なようなので受け入れられていますが、もっとおかねばならないコードが増えてしまうのは、ミニマリストとしては、ちょっとした不満点。
それでも、これを理由に買い替える予定はありません。
新型が発売されれば、タイプCになりそうですが、今のところMX ERGOのモデルチェンジスパンは約7年…
前回のモデルが販売されたのが2017年なので、あと1年は待つ必要がありそうです。
僕の場合、1年待ってタイプCが導入されるだけなら微妙だなと思い、メルカリで中古を買いました。バッテリー持ちは4ヶ月ほどなので、普段タイプC以外は使っていない僕ですが、許容できました。
「後継機にはフリースピンが搭載されてほしい!」という意見も見られますが、うーんどうでしょう。フリースピンホイールが導入されるのであれば、待つ価値アリだと思います。ただ、メーカー目線で言うと、MX ERGOとMX MASTER 3Sで悩んで欲しいと思うので、導入はされないんじゃないかなとも思っています。。
まだまた後継機の登場まで時間がありそうなので、マウスホイールを使ったことがない方は、中古等で自分に合うのか試してみてもいいかもしれません。
ペアリングしづらさはなし!接続も安定している
最後に、ペアリングの問題ですが、Bluetoothマイスはどうしても接続に不安が残ります。
私の場合、「Macでは、Bluetooth。Windowsでは、USBレシーバーを使って接続しています。
とくにどちらの接続が不安定ということもなく、切り替えもボタン一つで簡単にできますよ。(もちろん登録も簡単)
結局、買うべき?控えるべき?
MX ERGOの満足感についてレビューしました。最後になってしまいましたが、結論をまとめると、
- Macユーザーは、黙ってトラックパッド!
- WindowsユーザーやMacと併用するには、MX ERGOはおすすめ!
やっぱりトラックパッドが最強なので、Macユーザーにはトラックパッドがおすすめですね。
一方、Windowsユーザーや両方使う方には、MX ERGOはおすすめです。
僕の場合、思ったほど楽だとは感じませんでしたが、使い心地はほぼ文句なし。
個人的にはMX MASTER 3Sのほうが無難では?と思いますが、MX ERGOを選んでも後悔はしませんよ!