アーロンチェア・リマスタードの最適な使い方と調整方法

在宅チェア

アーロンチェア調整

アーロンチェア・リマスタードは、腰痛に悩んでいる人におすすめのデスクチェアです。

ただしサイズ選びと、調節の方法を間違えると、せっかくの効果が得られません。

私の場合、ネットで調べに調べた上で、家具量販店で試し座り。その後、座って感じたことを再リサーチ。再度にもう一度、ハーマンミラー専門店で再度試し座りをしてから、購入を決定しました。

ネットで調べていたときや、家具量販店で試し座りをしたときは、「良いけど、ほかの椅子も良い。値段を考えるとほかの椅子を選ぼうかな」と思っていました。

しかしハーマンミラーストアでパーソナルフィッティングをする中で、自分で座っていた時は力を引き出しきれていなかったんだなと感じました。

調整の成否によって、フィット感は大きくことなるので、購入前の人は、ぜひぜひハーマンミラーストアでパーソナルフィッティングを試して欲しいです。

ただ、ハーマンミラーストアは、東京・大阪・名古屋にしかないこともあり、行くに行けない人もいると思います。

そこでこの記事では、自分で調整しなければならない人向けに、カスタマイズの方法と注意点をお伝えします。

前提(フィッティングのポイント)

椅子のフィッティングを調整するときは、以下4つのポイントを意識しましょう。

  • 深く腰掛ける
  • 足とお尻で体重を分散させる
  • 机の高さ、肘の高さに気をつける
  • アームレストを正しい高さで使う

ここからは、上のポイントを押さえたカスタマイズを実現するための流れを解説します。

前傾姿勢のフィッティングについても通常姿勢のフィッティングがベースになるため、まずは通常姿勢でフィッティングを試みてください。

まずは座席の高さを合わせる

最初は座面の高さを調整します。ここから始めなければ、その他のカスタマイズがやり直しになるので、注意してください。

座席の高さを合わせるうえで大切なのは、以下の二つです。

  • 座席に深く腰掛ける
  • 大腿筋が平行になる高さにする

座席に深く腰掛けるとは?

「深く座る=浅く座らない」だと思っていませんか?

私の場合、まさに上のように思っていたのですが、そうじゃないことを知りました。

深く座る状態は、お尻の背面が椅子の背もたれに当たっている状態です。

(ちなみにアーロンチェアに座ってから気付いたのですがら、そこまで深く座ると、アーロンチェア以外の椅子でもすごくフィット感が高まります。

アーロンチェアの場合、そこまで深く座ることで、体重がしっかり分散されるようになり、ポイスチャーフィットという仙骨サポートの恩恵も正しく受けられます。

気持ち深めに座るくらいになってしまうと、ポイスチャーフィットのポテンシャルを引き出しきれていない状態になってしまうので、注意してください。

大腿筋が平行になる高さにする

深く座れたら次は高さの調整を行います。高さの調整は、椅子の右側にあるレバーを上にひっぱることで上下できます。

ちょうどいい高さは、大腿筋(ふくらはぎ)が地面と平行になっている状態と言われています。

そのうえで、両足がちゃんと地面についている状態に微調整してください。

と言うのも、地面と平行になった状態だと、足は地面についてるけど、ほぼ触れているだけの状態になってしまっていることがあります。

足がふれている程度だと、結局はお尻だけで支える状態になってしまいます。その状態では、お尻が凝ってしまいやすかったり、座面の劣化が早まってしまいます。

なので、高さはきっちりと合わせましょう。

アームレストを調整する

アームレストは、腕を楽にするための機能ではなく「肩を楽にするための機能」です。

私の場合、もともとアームレストを使っていなかったのですが、フィッティングしてもらって初めてアームレストの効果を実感しました。

というのも、腕や肩が一番ラクな状態は、直立したときに両手をだらんと下げた状態だそうです。しかしタイピングをするときは、キーボードが前方にあるため、腕をその高さにキープしなければなりません。アームレストがない状態では、「机についている手」と「肩」の2点で腕をキープしなければならず、とくに肩に負担がかかり、肩に疲れが溜まりやすくなります。

しかしそこにアームレストがあることで、肩に掛かる負担を肘から逃すことができます。これがアームレストの効果です。

そしてこの効果を得るためには、とにかく正しい位置にアームレストを置くことが重要。次の2点に注意して高さを調整してください。

アームレストを正しい高さに調整する方法

アームレストの調整は、アームレストの後ろ側にあるレバーのロックを解除して行います。

レバーを上に上げると、ロックが解除され自由に動く状態になり、レバーを下げるとその位置で上下の高さが固定されます。

アームレストの調整では、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  1. 肘の角度は90度
  2. 肩が上がらないように注意する
  3. アームレストの奥行きと角度を調整する

アームレストの位置は肘が90度の状態が目安位置です。

その状態に合わせたら、今度はアームレストに肘を乗せたときに肩が上がらないか(緊張していないか)を確認してください。

その状態の状態にしたときのかたの位置と同じ位置に肩が来るように微調整してください。このような流れでアームレストのフィッティングを正しく行っておくことで、肩に疲れが溜まりにくくなるはずです。

理想的なのは、「アームレストの高さ=机の高さ」になることですが、机によってはこれは実現できない可能性があります。

その場合は、アームレストより机がやや高い、またはやや低い状態になると思いますが、肘の高さがあっていれば最悪OKです。

高さをあわせたら最後に、奥行きと幅をお好みに調整します。

以上で通常姿勢のフィッティングは完了です。その他、「リクライニングの硬さ調整」や「リクライニングの変更方法」などの細かなところもありますが、これは細かなことなので、あとに回し、その前に、「前傾姿勢」について書いておきます。

その他の微調整

座面とアームレストを調整したら、最後に微調整を行います。

必要な調整項目は以下の4つです。

  1. リクライニングの硬さ
  2. リクライニングの範囲
  3. ポイスチャーフィットの硬さ
  4. モニターの高さ(モニターを使用している場合)

リクライニングの硬さを調整する

リクライニングの硬さは、椅子右側のノブを回して調整します。

座った状態でノブを前方に回せば、リクライニングが固くなり。後方に回せば、リクライニングが柔らかくなります。

目安としては、背もたれに身体を預けると倒れ、体を起こした時に自然に背もたれがついてくるのが良い具体だそうです。ただ正直、ここに関しては私はあまり違いを実感しておらず、柔らかい状態で放置しています。

リクライニングの範囲

左側のレバーを使うことで、リクライニングの範囲を決められます。

左側にあるレバーは、2種類あり。座った姿勢で見て、外側が「前傾チルトレバー」、右側が「リクライニングリミッター」です。

前傾チルトは後ほど説明するので、ここではリクライニングリミッターについて解説しておきます。

リクライニングリミッターの調整

リクライニングリミッターは、リクライニングの範囲を調整する機能のこと。

3段階あり、後方に2回回した状態はロックが解除された状態。2回前に回した状態は、リクライニングなしでロックされた状態になります。

そして真ん中は、リクライニングで後ろに倒れる限界をロックするためのモードです。自分の場合、リクライニングロックなしで使っていますが、もし、後ろに倒れすぎるのが怖い場合は、倒れる限界を設定しておくと良いでしょう。

倒れる限界を決めたい場合の操作方法

倒れる限界を決めるためには、まずリクライニングロックを解除します。(後ろに2回回した状態。)

その状態で背もたれに体重をかけ、好きな位置まで倒します。そして、背もたれを倒した状態で、リクライニングリミッターを手前に1回回します。すると、リクライニングリミッターを真ん中の状態にしている限り、この操作で決めた位置が倒れる限界点になります。

正直、全く使ってはいませんが、後ろに倒れすぎるのが怖い方は活用してみても良いでしょう。

ポイスチャーフィットの硬さを調整する

次にポイスチャーフィットを調整しましょう。

椅子の裏側にあるポイスチャーフィットのつまみを前方に回すと、サポートが硬くなり、後方に回すとサポートが緩まります。こちらはお好みですが、背筋のそりすぎも良くないので、「支えてもらっている感が強すぎない状態」に調整しましょう。

PCをタイピングするときのモニターについて

最後に補足ですがモニターの位置についても解説しておきます。モニター上部の縁が、自分の目線の高さになるように調整しましょう。

私の場合、これを知らなくて、目の高さにモニターの中心を持ってくるようにしていました。

しかしこれだとやや見上げる格好になってしまい、首に負担がかかるそうです。ちょっと目線を下げた状態のほうが、見やすいそうなので、参考にしてください。

前傾姿勢の場合

アーロンチェアで前傾チルトを発動するためには、椅子の左下についているレバーを2箇所操作します。

左レバー内側のリングを、手前側に回す

椅子の左側にあるレバーは、それぞれ以下のような役割があります。

  • 外側=前傾チルトのレバー
  • 内側=リクライニングのロック

前傾チルトは、外側についている前傾チルトレバーをひねるだけでは操作できません。

まず①リクライニングリミッターのロックを解除し、リクライニングを後ろに少し倒した状態で、②前傾チルトレバーを前を前方にひねります。

リクライニングリミッターのロックを解除する

、左レバー内側のリングを2回後方に回し、リクライニングのロックを解除します。ギアは3段階あるのですが、お店のものなどでは、どの段階になっているかわかりません。

なので、前方と後方に同じような力で回してみて、まずはどの段階になっているか確かめてから、やると良いでしょう。

後方に2回すとリクライニングロックが解除された状態になります。この状態であれば、背もたれに体重を乗せると、後ろにリクライニングします。

ちょっとリクライニングした状態で左レバー外側を前に向ける

左レバー外側のつまみは、少し後ろにリクライニングした状態でなければ、回そうとしても割らない状態になっています。(たぶんこれは、ロックを掛けておかないと、操作を誤ったときにデスクに本人がぶつかってしまう危険があるため)

なので、ちょっと後ろにリクライニングした状態で、ツマミを前にひねります。

すると、カチッと音がなり、前傾姿勢になるはずです。

前傾姿勢のときは、テーブルを少し上げる

前傾姿勢でノートを取るときは、通常よりも少しテーブルの高さを上げると良いそうです(2~3cm)。そのようにすることで、ノートと顔の位置が近づき、悪い姿勢の防止になります。

昇降デスクを使っている人であれば、通常モードで座っているときと、前傾モードのそれぞれで高さを把握しておくと良いでしょう。

正しい座り方(体重の乗せ方)

最後に、通常姿勢と前傾姿勢の正しい座り方について解説します。

通常姿勢

フィッティングしたあとの座り方ですが、背もたれに身体を預けるように座りましょう。

普通のイスの場合、背筋を伸ばすのは自分の筋力です。そのため、あまり背中を預ける形では座りません。

しかしアーロンチェアの場合、ポイスチャーフィットによって支えてもらえるため、後ろに身体を預けるようにして座ればOKです。背もたれに肩甲骨辺りまでついている状態になっていれば、猫背になっていない状態と言えるでしょう。

このとき正しくフィッティングできていれば、下手に背筋をピンとしたりしなくても、背筋が良い状態になります。

これに合わせて、リクライニングとポイスチャーフィットの調整も行いましょう。まずはリクライニングの硬さです。

前傾姿勢の体重の載せ方

通常モードでは、背もたれに身体を預けるように座るとお伝えしましたが、前傾姿勢の場合、身体の使い方は少し異なります。

通常の座り方から前傾姿勢になると、肩まわりは背もたれから外れます。この時、仙骨がしっかり仙骨サポートにあたっているように意識するくらいでOKです。

むりに支えて貰う必要はなく、あたってるなーくらいで十分サポートされています。(これがまったくないチェアの場合、5分もすれば坐骨が自然とだらけた状態になってしまいますが、仙骨サポートがあることで、仙骨が起きた状態をキープできます)

まとめ

ここまでフィッティングの方法について見てきました。

理想はやっぱりハーマンミラーストアで実際に調整してもらうことです。

もし近くにハーマンミラーストアがない方は、ぜひ今回の記事を参考に調整し、自分にあう状態にカスタマイズしてみてください。

デスクワークライフが相当快適になるはずです。

その他、アーロンチェア リマスタードって実際どうなの?が気になる方は、「迷ったけどアーロンチェアリマスタードを選んだ理由&使用感レビュー」のレビュー記事もぜひ参考にしてください。

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